ホエイプロテインの種類

一言でプロテインといっても、ホエイプロテイン、ソイプロテイン、エッグプロテインなどなど様々な種類があります。今回はホエイプロテインにフォーカスしてご紹介していきます。
ホエイプロテインは以下の3つの種類に分類されます。
・ホエイプロテイン(WPC)
WHEY PROTEIN CONCENTRATE
・ホエイプロテイン(WPI)
WHEY PROTEIN ISOLATE
・ホエイプロテイン(WPH)
WHEY PROTEIN HYDROLYSATE
ホエイプロテイン(WPC)
WHEY PROTEIN CONCENTRATE
プロテインと聞いて一番に名前が挙がるのが、牛乳由来のホエイプロテインでしょう。牛乳からカゼインなどを取り除いて作られます。
「ホエイ」とは日本語に直訳すると、「乳清」であり、ヨーグルトを食べる時に、上の部分に溜まっている透明な液体こそが「ホエイ(乳清)」です。
プロテインといっても、その粉末全てがタンパク質なのではなく、ホエイプロテイン(WPC)のタンパク質含有量は60~80%程になります。市場で一番出回っているプロテインがホエイプロテインWPCです。
メリットとしてコストパフォーマンス面で優れています。コンテスト出場を目指して増量中の方や量を多く摂りたいという方にとっては、優れた製品といえるでしょう。乳清にもとから含まれているビタミン、ミネラルを一緒に摂取することができます。
デメリットとしては、乳糖不耐症の方にとっては、不向きかもしれません。ホエイプロテイン(WPC)はろ過の過程で乳糖が含まれてしまうため、普段牛乳などを飲んでお腹を下すような方にとっては避けた方がいいでしょう。
ホエイプロテイン(WPI)
WHEY PROTEIN ISOLATE
先ほど紹介したホエイプロテイン(WPC)から、イオン交換法という方法を用いて、余分なものを取り除き、乳糖を含むタンパク質以外の物質はほとんど含まれていない状態にしたものが、ホエイプロテイン(WPI)になります。タンパク質含有量は80~90%と高いのが特徴です。
メリットとして、減量中にタンパク質以外のものは余分に摂取したくないという方にとっては製品です。細かく栄養を管理したい方に向いているでしょう。
デメリットとして、ホエイプロテイン(WPC)に比べ価格が少し割高となっています。また、イオン交換法によって、身体にとって必要なカルシウムなどの他の栄養素も取り除かれてしまいます。
ホエイプロテイン(WPH)
WHEY PROTEIN HYDROLYSATE
3種類のホエイプロテインの中で最も吸収効率が良いとされるのが、ホエイプロテイン(WPH)です。これは、タンパク質が加水分解によって体内で少し消化されたような状態(=ペプチド状態)に分解されており、摂取後は体内でスムーズに吸収されていくのが特徴です。
メリットとして、トレーニング前後のタンパク質をすばやく摂りたい方にとっては、適した製品となっています。
デメリットとしては、製造段階で手間がかかっているため、ホエイプロテイン(WPC)と比較すると、コストパフォーマンスが悪くなっています。また、吸収効率が良いことからタンパク質含有量は高いと思われがちですが、低いもので70%、高いもので95%と幅広く展開されているため、パッケージの表記を見て確認する必要があります。
まとめ
以上が、ホエイプロテインの種類についてでした。簡単に整理すると、
ホエイプロテイン(WPC)(WHEY PROTEIN CONCENTRATE)
・タンパク質含有量は60~80%程
・コストパフォーマンス面で優れている
・乳糖不耐症の方にとっては、不向き
ホエイプロテイン(WPI)(WHEY PROTEIN ISOLATE)
・タンパク質含有量は80~90%
・タンパク質以外の物質はほとんど含まれていない
・価格が割高
ホエイプロテイン(WPH)(WHEY PROTEIN HYDROLYSATE)
・摂取後は体内でスムーズに吸収されていく
・タンパク質含有量は70~95%程(パッケージを見て要確認)
・価格が割高
これらのことを踏まえて、自分自身の身体や目標に合ったホエイプロテインを選んでいきたいですね。